東北+新

TOHOKU+N YOUTH DESIGN AWARD 2016

東北6県+新潟県の建築を学ぶ学生を対象にした、建築デザインのコンクールを開催しました。

冬は凍える寒さと豪雪に見舞われ、夏は厳しい暑さが襲う、四季の変化が顕著な東北の地。
そんな厳しい自然環境から人々を守り、暮らしを支えているのは建築です。
日々建築デザインを学び、才能あふれた学生は、地域の未来の暮らしを支える頼もしい存在。
「東北の暮らしをもっと楽しく、もっと創造的に。」そんな夢の詰まったアイデアが多数集まりました。

公開審査会&授賞式報告

2016年11月30日、宮城県仙台市の仙台MTビルにて公開審査による最終プレゼンと授賞式を行いました。
対象となったのは、多数の応募作品の中から書類による一次審査を勝ち抜いた建築部門8作品、インテリア部門3作品。
学生たちは緊張感のある雰囲気の中、それぞれ熱のこもったプレゼンで審査員たちに事故の作品のPRに挑みました。

適性な審査ののち、建築部門グランプリ1作品、準グランプリ2作品、佳作5作品を選出。
さらにインテリア部門グランプリ1作品、準グランプリ2作品が選び抜かれました。

建築部門

TOHOKU+N YOUTH DESIGN AWARD 2016

建築部門 最優秀賞

「THE SHARE PLACE Do-mae かこみ巡り」
小嶋貴子さん
(日本大学)

地方都市の活性化をその地域の人が自ら行うのは難しいと考える。大手企業が駅前に集まり、賑わいを見せる一方で、一本億にある商店街は元気がないように見える。しかし、その商店街に建築をしても、その地域の人たちの日常のものになるだろうか。時間と労力が必要である。敷地周辺から感じた、成長する過程で利用する要素を取り入れ、それらをスロープで繋げた。建物だけでなく、機能をシェアにし、利用者同士の意識を高める。昨日をもった空間と空間を緩やかに繋げることで回遊性を持たせ、外部への動線を意識させる。周辺をまきこみお互いに成長させるような建築を提案する。

TOHOKU+N YOUTH DESIGN AWARD 2016

建築部門 優秀賞

「結歩道 yuhodo
-廃線へ敷かれる
670mの公共建築-」
齋藤翔瑛さん
(新潟大学)

かつてそこに鉄道が走っていた廃線が持つ都市に対するポテンシャルを再考する。越後交通栃尾線が運行していた昭和の初め頃、当時そこには「移動」を目的とし一堂に会す人々がそこには見られ、駅舎を中心に人々の憩いの場として存在していた。現在は1日約400台の自転車が駐輪場へと置かれるだけの空間として存在しているが、しかしながら言い換えるとこの自転車の数だけの人々がこの670mの敷地へ集まるポテンシャルを持った場所といえる。そこでこの670mへ建築を付加させ公共性を与える。この滞留時間は地域住民をはじめとし、帰宅学生や観光客へ「移動と滞留」の選択肢を与え、新たな公共性を地域へと還元させる。この都市の中に存在する余白へ建築を挿入することで、新たな公共性の孕む結歩道としてのバを更新させる。

TOHOKU+N YOUTH DESIGN AWARD 2016

建築部門 優秀賞

「遊図書館」
富樫賢也さん
(新潟工科大学)

私は大学の図書館でアルバイトをしていたのだが、業務をしていく最中、思わずサボって読みたくなるような本がたくさんあることに気がついた。本というものは、実は読むつもりはないものでも、目の前に本が現れた時、急に読みたくさせてしまう力があるのではないかと思った。図書館は本を読む場所という先入観があるから、足を運ぶ人が少ないのではないか。いろんな人にとって、もっと本と対面すうr機械があれば、自然と本を読むようになるのではないかと考えた。当時の私は、「遊歩道」は「歩道」と違って、進む先に何かあるのではないかと思わせてくれるような道標のようなものだと思った。進んだ先に何かありそうで、そこには本がある。そのゆなイメージを建築に落とし込めたら、とても魅力的な図書館ができるのではないかと考えた。

佳作7作品(順不同)

  • 「めぐる美術館」粂川由依さん(宮城大学)
  • 「よりあつまる」近藤沙里奈さん(長岡造形大学)
  • 「史都再生 ~多賀城市七夕商店街~」澁谷翔さん(東北学院大学)
  • 「明と暗・絶望と希望の伝承 ~成田 亨 記念館~」長倉亮介さん(八戸工業大学)
  • 「仮説と町のサナトリウム」長谷川周平さん(日本大学)

インテリア部門

TOHOKU+N YOUTH DESIGN AWARD 2016

インテリア部門 最優秀賞

「Spiel Hocker」
神保赴聡さん
(東北芸術工科大学)

「ウルムホッカーとしての佇まいを残したままに多角的な機能を持たせて付加価値を与える」この考えを元に椅子の製作を行いました。またこの考えにプラスして現代的ライフスタイルとの調和も意識してデザインを行っています。そもそもウルムホッカーとは戦前に物が少ない時代、1つの物で複数の使い方ができるようにとデザインされた物で、それゆえに多機能を求められていました。そこで、この造形的にシンプルで美しいウルムホッカーの形を崩すことなく”遊ぶ感覚”で色々な機能に触れて楽しんでもらいそれと同時に自分なりの使い方や現代のライフスタイルにマッチした使い方を見つけて楽しんで使用してもらう、これが私の製作した椅子のコンセプトです。

優秀賞2作品(順不同)

  • 「カラーカードに住む」阿部友紀さん(盛岡情報ビジネス専門学校)
  • 「悪天候でも自然と触れることができる中庭・生活空間」須崎優花さん(盛岡情報ビジネス専門学校学校)

審査員紹介・総評

特別審査員

地濃 茂雄 氏

新潟工科大学 名誉教授
新潟大学 非常勤講師
東京工業大学 工学博士

特別審査員

西村 伸也 氏

新潟大学 工学部
建設学科建築学 教授
東京大学 工学博士

審査員

斎藤 幸男氏

山形銀行
長井支店支店長

審査員

堀江 勝彦氏

シエルホームデザイン
(株)ホリエ 代表取締役社長
一級建築士

地濃 茂雄 氏

総評

東北6県+新潟県。皆さんには地域固有の気候・風土・歴史・文化・生活などを踏まえ、地域未来の暮らしを支えるという認識を持って日々建築を学んでいると思います、そうした皆さん方がそれぞれの立場から、建築デザインを切り口とした本設計競技に参加してもらったことを高く評価いたします。
 寄せられた作品の数々は、どれをみても故郷を愛する想いに裏打ちされた独創的・提案現代社会が抱える難解な課題に果敢に取り組んだ姿勢はたくましく、強く印象に残りました。次世代を担う皆さんのさらなるデザインの開拓が予感され、将来への期待を感じさせられるものでした。

[ 主催 ]シエルホームデザイン( 株式会社ホリエ )
[ 協賛 ]山形銀行 [ 後援 ]株式会社山形新聞社、山形放送株式会社、Gino FURNITURE & LIFESTYLE