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地鎮祭(ジチンサイ)から考える

『かけまくもかしこき いざなぎのおおかみ つくしのひむかのたちはなのおどのあはぎはらに みそぎはらへたまいしときになりませるはらえどのおおかみたち もろもろのまがごと つみ けがれあらむをばはらえたまい きよめたまへとまをすことを きこしめせとかしこみかしこみまをうす』

皆さんも一度は聞いた事があるのではないでしょうか・・・?
そうです、神主さんが祝詞を上げる前に唱える『祓詞(はらえことば)』です。
意味は後述させてもらいますが、これを聞いてると何故か『ご利益ありそう~!お祓いしてる~!』という気になります。(いや、お祓いはしてるんですどね・・・。)

今回は地鎮祭についてご説明しましょう!

目次
地鎮祭について
地鎮祭に関わる神様とは??
最後に

  地鎮祭から考える


私たちの様な建築業界で、この祓詞を聞くのは『地鎮祭』が多いです。
地域や年代、人によっては『地祭り』と言っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
建物を建てる前に、国土の守護神である『大地主神(おおとこぬしのかみ)』と、その地域の神様である『産土神(うぶすなのかみ)』をお招きし、
工事の安全と無事完成、家内繁栄をお祈りする神事です。

  地鎮祭に関わる神様とは??


神事の流れについては割愛しますが、ここでもわかる通り、かかわる神様がたくさんいます。
神道では『八百万の神(やおよろずのかみ)』という言葉がある様に海、山、川など自然の物から、
日本サッカー協会のシンボルマークにもなっている『八咫烏(ヤタガラス)』などの生き物、
また穀物などの食べ物、怨霊などの祟り神かまど神(水の呼吸は使わない!)やトイレの神様(昔、歌でありましたね。懐かしい!)などの人工物、
そして、ここには書けないモノ(お食事中の方には嫌がられるモノですので各自検索を・・・。)にまで
多種多様にたくさんの神々がいると考えられています。ヤオヨロズ恐るべしです!

神道とは違いますが、
山形の人に馴染みの『大将軍』は、陰陽道において方位の吉凶を司る『八将神(はっしょうじん)』の一人です。
(しかも凶神!)
3年間同じ方角に留まり、その方角に向かって建築、移転、井戸掘りなどを嫌います。
なので『3年ふさがり』と呼ばれているそうです。

工事の際は、大将軍に悩まされる事がしばしばあります。(コワイコワイ・・・。)
ちなみに令和4年の節分までは西の方角におられます。(コワイので敬語。)

  最後に


地鎮祭が終わると安堵感を覚えるのと『いよいよ工事だ!』というスイッチが入ります。
こんな私をやる気にさせてくれるのですから、やはりヤオヨロズ恐るべしです!(2回目)

最後に祓詞の意味を。

『掛けまくも畏き 伊邪那岐大神 筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に御禊祓へ給ひし時に生り坐せる祓戸の大神等 諸諸の禍事 罪 穢有らむをば祓へ 給い清め給へと白す事を聞し食せと恐み恐み白す』

『口に出してお名前を申し上げるのも恐れ多い イザナギノ大神が、筑紫(九州)の日向の橘の小戸の阿波岐原という所で身を清め禊をなされた時に、お生まれになった大神達よ、様々な災難・罪・穢れがございましたらお清め下さいと申しあげる事をお聞きくださいませと、畏れ多くも申し上げます。』

 

 コロナ禍も、その他の禍事(マガゴト)もヤオヨロズノカミが全てどうにかしてくれるとは思いませんが、世の中が早く普通の状態で生活ができる様になればと祈るばかりです。